プロレスが好きで

プロレス評議会:編の『プロレス最強は誰だ?』(竹書房:2012年12月29日初版発行)を読了。元週刊ゴング編集長・元週刊プロレス編集次長・元週刊ファイト副編集長・プロレスライターがプロレス評議会を結成し、攻撃力・受身・スタミナ・必殺技・闘魂・カリスマ性の項目で採点。プロレスは勝ち負けを争うスポーツでなく、お客を楽しませるエンターテインメントなので、凄さを感じさせる要素としては上記の項目で問題ないと思います。

でもって、1位はアントニオ猪木。リアルファイト演出で凄さを見せていましたからね。勝敗があらかじめ決められているプロレスでは、レスラーが互いに協力してドラマチックな試合を演出する一種の演劇。猪木は相手の良さを引き出す天才でした。

2位の力道山も妥当。日本人をプロレス好きにしたのは、力道山ですからね。日本人が悪い外人をやっつけるというストーリーを作り、そのカリスマ性は絶大。ジャアント馬場は、力道山が作ったストーリーを継続し、予定調和型のファイトばかりだったので5位。3位の三沢と4位の小橋は、日本人同士の対決ばかりとなった時代に、危険な技による過激なプロレスを展開。ケガを覚悟のファイトは迫力ありました。最近の新日本のプロレスもこれね。プロレスマニアを仰天させるようなリアルファイト演出はレスラー生命を短くする気がして、もっと他にあるんじゃないかと気になっているところです。

最近、CATV(Jスポーツ)でアメリカWWEのプロレスをよく観ているのですが、ファイトよりもアングル(抗争発展要素)やギミック(レスラーの売りキャラクター)を重要視しているのがよくわかります。日本でWWEのやり方に似ているのは、ドラゴンゲートかな。軽量級レスラーばかりでプロレスの醍醐味はありませんが、CATVで放送がある時は楽しく観ていま~す。

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