今年最初の西部劇

録画していた『アラスカ魂』(1960年/監督:ヘンリー・ハサウェイ)を観る。ジョン・ウェイン主演のアクション・コメディです。

1900年のアラスカで、サム(ジョン・ウェイン)と相棒のジョージ(スチュアート・グレンジャー)、ジョージの弟ビリー(フェビアン)は金鉱を掘り当て、サムはジョージの許婚者を迎えにシアトルへ行きます。しかし許婚者は既に他の男と結婚しており、ジョージを慰めるためにサムは酒場で知り合ったミシェル(キャプシーヌ)に自分と一緒にアラスカへ行くことを提案。ミシェルはサムを好きになっており、サムの考えを知らずに承諾。サムとミシェルがアラスカに戻ると、詐欺師のフランク(アーンー・コヴァックス)が飲んだくれのボッグスミッキー・ショーネシー)を利用して金鉱を横取りしようとしており……

正月は何も考えずに楽しめるお気楽西部劇にかぎります。西部劇といっても銃撃戦は、中盤にある金鉱を狙うならず者との撃ちあいだけ。それも、ユーモアたっぷりで、死人は出ません。冒頭のサムとジョージがからかわれるのを見たビリーが怒って殴りあいが始まる酒場の乱闘シーンや、ラストの悪党フランク一味との泥だらけのストリートでの格闘シーンは完全にスラプスティックコメディで大笑いしましたよ。小屋に閉じこもったミシェルとジョージにやきもきするサムの可笑しさ。ジョン・ウェインは完全にコメディ演技をしています。

オープニング・クレジットに流れるジョニー・ホートンが歌う主題歌がナレーションの役目をしているのは洒落ているし、フェビアンがお風呂に浸っているキャプシーヌに対して歌う「If You Knew」もムードがあってグッド。名作ではありませんが、愉しめる作品で、私はこんな作品が好きなんで~す。

画像は、左からフェビアン、ジョン・ウェイン、スチュアート・グレンジャー、キャプシーヌ。

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