正月早々の訃報

福本清三(77歳)さんが亡くなる。15歳で東映京都撮影所の大部屋俳優となり、5万回斬られた男として日本で一番有名になった大部屋役者さんといえます。時代劇全盛が続いていたら、平凡に東映で定年を迎え、陽の目を見ることはなかったでしょうね。時代劇が衰退し、斬られ役が少なくなり、嘱託として東映に残って斬られ役を続けました。

昨年は『無用庵隠居修行4』などで顔を見せていましたが、最近は齢のせいか立ち回りはしていませんでしたね。最近で記憶しているのは、『スローな武士にしてくれ』で、里見浩太朗に見事に斬られたところかな。バッタリ倒れる最後は、ケガをしないようにヨロヨロ倒れてもいいんじゃないかと個人的には思いましたが、斬られ役者としての自負がそれを許さないのでしょう。

画像は、71歳で初めて主演した『太秦ライムライト』。福本清三そのもののような作品です。「どこかで誰かがみていてくれる」のセリフが出てきた時は嬉しかったで~す。

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