録画していた高倉健主演の『刑事～蛇に横切られる～』を観る。ＮＨＫが1995年に放送したものを正月に再放送。
警視庁捜査一課主任の秋庭（高倉健）は、13年前に逮捕された男（尾藤イサオ）の逆恨みによって妻（田中好子）を殺され、男を射殺した過去を持っています。そんな秋庭の元に、元部下の村沢巡査（石原良純）が刺殺されて拳銃を奪われる事件が発生。この事件の担当となった秋庭が捜査を開始すると、村沢は独自に探索していた事案があったことがわかります。村沢のダイイング・メッセージと村沢の妻（紺野美沙子）から託された村沢の日記から玉川署管内の銀行副頭取刺殺事件と繋がっていき……
早坂暁の脚本は警察官の仕事を真摯に描いており、秋庭の娘役に鈴木京香、刑事役で寺田農・谷啓・小林稔侍と傍役も充実しており、しっかりしたドラマとなっています。誇りと信念を持って生きる男を演じさせたら健さんは最高。寒風吹きすさぶ通りをひとり行く健さんは、冬がよく似合い、エンドで東京の夜景をバックに流れる健さんが歌う主題歌「約束」（作詞・作曲：小林亜星）は渋くて、ぐっときま～す。
