ハードボイルドは50年代

録画していた『マザーレス・ブルックリン』(2019年/監督:エドワード・ノートン)を観る。1957年のニューヨークを舞台にしたハードボイルド・サスペンスです。

1957年のニューヨーク、孤児院で育ったライオネル(エドワード・ノートン)はフランク(ブルース・ウィルス)にひきとられ、彼の元で私立探偵をしています。ライオネルにはトゥレット症候群という精神障害がありますが記憶力は抜群。フランクが何者かに殺され、最後に残した言葉を手がかりにライオネルは捜査を開始。ライオネルはフランクが調査していたローラ(ググ・バサ・ロー)という女性に接触。ローラは都市開発者モーゼス(アレック・ボールドウィン)の都市計画に反対する組織に所属しており、事件の背後にモーゼスの影が……

『スコア』で知的障害者のフリをする演技を見せたエドワード・ノートンが、今度は本当の精神障害者の演技を見せています。好きなのかな、こんな役。監督としての腕前は、しっかりした演出で、作品の出来は悪くないです。ジャズ酒場など細部にこだわって、50年代の雰囲気あるハードボイルドに仕上がっています。アクション羅列の探偵映画と違って、じっくりと雰囲気を味あわせる映画って好きだなァ。

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