本家ブロンソン

録画保存したままだった『夜の訪問者』(1970年/監督:テレンス・ヤング)を観る。フランスの港町を舞台に暗い過去を持つ男が、家族を守って悪党と戦うサスペンスアクションです。

貸し船屋のマーティン(チャールズ・ブロンソン)は人命救助などをして町の名士でしたが、マーティンの過去を知る男ホワイティ(ミシェル・コンスタン)が現れ、マーティンの妻(リヴ・ウルマン)を人質にとろうとしたことからマーティンはホワイティを殺害。ホワイティはロス(ジェイムズ・メイソン)をボスとする犯罪組織の一味で、マーティンもかつてその一味に加わっていました。ホワイティの死体を処理して家に帰ると、ロスたちが待ち伏せており、マーティンの妻子を人質にとって密輸に手を貸すように強要。マーティンはロスの愛人モイラ(ジル・アイアランド)を捕らえ、ロスへ妻子との人質交換を要求しますが……

マカロニウエスタンの『ウエスタン』に出演した後、ブロンソンはひげを蓄えてヨーロッパで活動。アラン・ドロンと競演した『さらば友よ』で存在感をしめし、単独主演したルネ・クレマンの『雨の訪問者』もヒット。配給会社の“二匹目のドジョウ”狙いが見え見えの邦題ですが、リチャード・マシスンのサスペンス小説をテレンス・ヤングが監督したしっかりとした内容です。テレンス・ヤングにしては間延びしたところがあり、出来のよい作品とはいえませんが、ブロンソンはかっこ良いで~す。

f:id:nostalji:20200425171905j:plain