今週は寅さん

録画していた『男はつらいよ お帰り寅さん』(2019年/監督:山田洋次)を観る。シリーズ誕生50周年を記念して作られた作品。

寅さん、おいちゃん、おばちゃん、タコ社長は亡くなっており、さくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)は“とらや”のあった葛飾柴又の実家に住んでいます。団子屋はカフェに変えて、三平(北山雅康)が経営。さくらの息子・満男(吉岡秀隆)は妻に先立たれ、中学生の娘ユリ(桜田ひより)と二人暮らし。サラリーマンを辞め、小説家として一本立ちしていて、書店のサイン会で初恋の女性イズミ(後藤久美子)と再会。二人はリリー(浅丘ルリ子)の店で寅さん(渥美清)との思い出話に興じ、満男はイズミの父親(橋爪功)が余命わずかと知ります。絶縁状態だった父親との仲をとりもつべく、満男はイズミと一緒にイズミの父がいる介護ホームへ……

満男とイズミとの再会を物語の軸として、寅さんへの思い出として過去シリーズからの映像がふんだんに登場し、懐かしさがこみあげてきます。歴代マドンナは全て登場。桑田佳祐の歌は違和感があるし、吉岡秀隆は演技過剰で、作品としては褒められたものではありませんが、歴代名場面を上手く挿入されており、その点は満足、満足。残念だったのは、イズミの父親が寺尾聡(『男はつらいよ 寅次郎の休日』に登場)でなく橋爪功だったこと。寺尾聡のキャラとは違う役だったので、橋爪功にしたのかなァ。

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