時代劇から

録画していた『誰かに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ』の『晩秋』と『女は同じ物語(前・後編)』を観る。山本周五郎の短編小説を、ドラマにモノローグや朗読を交えながら展開する30分番組で、BSプレミアムで2月18・19・23・24・25日に放送。最初は番組に気づかず、録画できませんでした。

『晩秋』は、父の仇である藩の重役の身の回りの世話をすることになった女の物語。過酷な藩政改革をしてきた進藤主計(小木茂光)が蟄居し、津留(佐藤玲)が進藤の身の回りの世話をすることになります。津留の父は進藤の暗殺に失敗して切腹しており、津留にとって進藤は父の仇。しかし、一心不乱に書き物をする進藤の日常生活は質素で、非道な男に見えず、津留の心に迷いが出ます。ある日、進藤の書き物を見た津留は……

『女は同じ物語』は、許婚者には見向きもしない女嫌いの男が、侍女に恋をする物語。城代家老の息子・広一郎は女嫌いで、許婚者との結婚を先延ばしにしています。みかねた両親は、女に慣れさすために広一郎の侍女・紀伊を雇うんですな。広一郎は身の回りの世話をしてくれる紀伊に惹かれはじめ……

梶裕貴が朗読を担当し、若手中心の配役でドラマを構成。演技面では稚拙を感じさせるところが多々ありますが、原作の良さで味わいある内容となっており、満足、満足。軽いタッチで楽しむことができ、1話と2話も観たいので再放送してくれないかなァ。

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