続きで

風野真知雄:著の『鹿鳴館盗撮』(角川文庫:2014年11月25日初版発行)を読了。元幕臣北辰一刀流麒麟児と呼ばれた“剣豪写真師・志村悠之介”シリーズ2作目です。

かつての幼馴染で、今は鹿鳴館の華と云われる沢田子爵夫人・百合子と横浜で再会した悠之介は横浜の街並みを撮影。何者かにつけられ、家に戻ってくると警官が横浜で撮った写真原板を没収して破棄します。悠之介がその理由を探り始めると、外務大臣井上馨が関係していることがわかり、井上馨接触。なりゆきから井上の用心棒までつとめることになった悠之介は首相の伊藤博文と知りあいます。井上馨の背後には伊藤がおり、英国との条約改正にかかわる秘密があると考えた悠之介は、百合子との縁で、鹿鳴館で開かれる仮面舞踏会に潜入。伊藤が行った取引を盗撮しますが……

悠之介は前作『西郷盗撮』で知りあった混血の美人写真師・小夜と結婚して子どもまでいますが、百合子と逢瀬を重ねます。この恋模様と、百合子を狙う英国人や混血の暗殺者の行動が、ノルマントン号事件の謎に絡んで展開。明治外交の裏側を暴く一遍で~す。

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