最後に

録画していた『大奥十八景』(1986年/監督:鈴木則文)を観る。権力と欲望、嫉妬と裏切りが渦巻く大奥を舞台にした官能時代劇です。

4代将軍・家綱(あおい輝彦)は、鷹狩りの最中、水浴びをしている娘・おなつ(伊織祐未)を見初めます。大奥を取り仕切る姉小路の局(新藤恵美)のもと、おなつはあでやかなお手付中臈に変貌。そんな折、別のお手付中臈・おみの(山本奈津子)が懐妊しますが、堀田正俊(中野誠也)の調べで家綱の種でないことがわかります。おみのは、姉小路の局の命令でおすみ(辻沢杏子)の代わりに外出した時に孕んだことをおすみに告白して自殺。おすみは怖くなって大奥から逃げ出し、かつての恋人だった中条源四郎(勝野洋)のところへ逃げ込みます。世継ぎが生まれぬ家綱の女漁りは激しくなり、湯殿でお末女中のよしの(野村真美)に手をつけますが……

何で今さらといった感じの作品。原作は南原幹夫の小説で、裸シーンはあっても意外と真面目な内容。この手の映画にチャンバラシーンなんて必要ないのに、福本清三は真面目に勝野洋に斬られていました。際立った特徴がなく、面白みに欠ける官能時代劇で~す。

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