ユニークさが好きで

録画していた『江戸川乱歩短編集Ⅳ』を観る。満島ひかるが明智小五郎の、“ほぼ原作に忠実に映像化”するシリーズの4作目で、今回は、「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」の3本。これまでに、シリーズ1で「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」が、シリーズ2で「何者」「黒手組」「人間椅子」が、シリーズ3で「お勢登場」「算盤が恋を語る話」「人でなしの恋」が放送されています。

これまでは江戸川乱歩の耽美な異常犯罪世界を、朗読を交えた破天荒な演出で楽しませてくれましたが、今回はジュビナイルの世界。“賊自身でも本当の顔を忘れているのかもしれない”と原作者の乱歩が記したように、「怪人二十面相」は顔のない人物として登場。森山未來野々村真仲本工事などに変装して現れます。「少年探偵団」では、嶋田久作たちヘンなオジサンが少年探偵団を演じ、笑ってしまいましたよ。口を文字のかたちにする映像表現もグッド。今回の3編の中では一番面白かったです。「妖怪博士」は今イチでしたが、全編を通して、満島ひかるが真面目に不真面目演技をしているのが良かったで~す。

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