週に1度は西部劇

録画していた『デッドマン』(1995年/監督:ジム・ジャームシュ)を観る。無垢な青年の魂の遍歴を描いたウエスタンロードムービーです。

新任の会計士としてビル・ブレイク(ジョニー・デップ)が東部から西部の町にやってきます。しかし、職はなく、出会った女と一夜を共にしますが女の恋人が出現。男が撃った銃弾は、女の胸を貫通し、ビルも深傷を負いますが、ビルが撃った銃弾が男を射殺。ビルは瀕死の状態で逃走。山中でビルをイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクと間違えたネイティブのノーボディ(ゲイリー・ファーマー)に救われます。ビルは賞金をかけられただけでなく、死んだ男の親が雇った3人の殺し屋にも追われることになり……

ジム・ジャームシュにジョニー・デップとくれば、まともな西部劇でないのは覚悟の上。主人公が死に向かっていく無常観ただよう作品です。主人公が東部から西部に向かう列車の車窓に移る風景がカットごとに荒れた風景に変わっていく冒頭シーン、主人公を乗せたカヌーが水面をただよって行くラストは、モノクロ映像の美しさに満喫。ニール・ヤングの音楽は映像にマッチしていますが、サントラで音楽だけを聴くと退屈。画像は、サントラCDジャケット。

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