録画していた『ムルゲ 王朝の怪物』（2018年／監督：ホ・ジュンホ）を観る。王宮に現れた怪物と武人との戦いを描いたアクション時代劇です。
1527年、王宮の背後にそびえる仁王山にムルゲ（怪物）が出るという噂が流れます。民衆が恐怖と混乱に陥るのを利用して、領議政（イ・ギョンヨン）は中宗（パク・ヒスン）の失権を計画。中宗は、民衆と宮廷の危機を一掃するために、かつて政争で朝廷から追放された元内禁衛将のユン・ギョム（キム・ミョンミン）を呼び戻します。ユン・ギョムは、長年の部下ソン・ハン（キム・イングォン）と、弓矢の腕前と医学の知識を持つ娘ミヨン（イ・ヘリ）を連れてムルゲがいる仁王山へ向かいますが……
怪物の正体は、暴君として廃位された王・燕山君が宮廷の地下で異種交配して誕生した謎の生物。疫病に罹った死体を食べて、吹き出物だらけの造形はグロイです。視力は弱く、音に反応。ムルゲの血を浴びると疫病に罹りますが、何故か、ムルゲの唾液が免疫。主人公はムルゲに舐められ、免疫になって対決。これに、ムルゲの噂を流した領議政の私兵との戦いが絡んで展開します。ツッコミどころは多々ありますが、ＣＧアクション満載で、勢いで見せていますね。日本でこの手の映画を作ったらバカにされるだけですが、都合のよい歴史認識の韓国映画なので気になりませ～ん。
