時代劇から

BSプレミアムの金曜時代劇『小吉の女房2(全7回)』を観了。2019年に放送された『小吉の女房』の続きです。天真爛漫な妻・お信(沢口靖子)と破天荒な夫・勝小吉(古田新太)が織りなす痛快ホームドラマ時代劇。小吉が書いた「夢酔独言」を元に山本むつみが脚本を書いています。息子の麟太郎(鈴木福)に家督を譲り、夢酔と名乗って隠居したところで前シーズンは終了。お信の祖母役だった江波杏子が亡くなっているので、シーズン2では既に死んでいるという設定。

前半は、地主・岡野家当主の祖母(松原智恵子)の頼みで窮地に陥っている岡野家を救うストーリーで、後半は水野越前守の天保の改革に絡まるストーリー展開。前シーズンや前半で密かに勝家を助けてくれていた中野碩翁(里見浩太朗)は、水野の台頭で後半はお役御免。小吉の宿敵・石川太郎左衛門(高橋和也)の告げ口で、勝家は本所から後半は溜池に場所替えになります。麟太郎は青年(稲葉友)になり、火消しの新門辰五郎市川右團次)と蘭学者の都甲斧太郎(風間杜夫)が新キャラとして後半から登場。麟太郎と恋仲になる芸者のお民(大西礼芳)もね。

最終回は、麟太郎がお民の縁談に悩む中、伝馬町の牢屋敷が火事になり、入牢していた蘭学者高野長英山口馬木也)が勝家に逃げ込みます。小吉とお信は長英をもてなし、長英の江戸からの逃亡を見て見ぬふり。お民は岡野家の養女となって、麟太郎と晴れて結婚。悪役の鳥居甲斐守(橋爪淳)は失脚し、腰巾着だった石川太郎左衛門は隠居。全てめでたく決着です。

沢口靖子の演技は少し難がありますが、古田新太はグッド。麟太郎の妹・お順役の山本唯以(幼女時代)と稲垣来泉(少女時代)が場をさらいました。最近の子役は上手いですねェ。

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