久しぶりの読書

永田哲朗:著の『血湧き肉躍る任侠映画』(国書刊行会:2021年1月15日初版発行)を読了。昭和の男達を魅了した任侠映画9百本超、極悪非道を演じた名悪役など、その魅力を永田哲朗が語り尽くしています。

第1部:仁義に生きる侠客たち、第2部:無法者(アウトロー)狂想曲、という構成。第1部は時代劇映画に登場した実在の侠客について、第2部は任侠映画がブームになった頃のほぼ全作品について語っています。全564ページの分厚い本で、1部と2部を別の本にしてもよかったくらいです。

第1部に関しては、火の車お萬、江戸屋虎五郎、相模屋政五郎、佐原の喜三郎、赤尾の林蔵といった私の知らない侠客まで取り上げており興味津々。任侠映画の紹介ではないので、沓掛時次郎や木枯し紋次郎などの架空のヤクザは取り上げていません。座頭市子母沢寛の小説をもとに映画化されたのですが、モデルとなった実在の人物がいるので取り上げています。

第2部に関しては、任侠映画の評価や資料として最高で~す。

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