忘れた頃に

録画したまま放ったらかしにしていた『さくら盆・仁義』(1969年・日活/監督:内川清一郎)を観る。ヤクザ連合の総長の座を狙う悪ヤクザと筋を通すヤクザの争いを描いた任侠映画です。

昭和初期、関東連合会の世話役だった宮前組の親分が心臓病で倒れ、蒔田組の親分・蒔田(村田英雄)は宮前組の2代目・大介(高橋秀樹)を新しい世話役に推します。蒔田組の辰次(北島三郎)は、親分の指示で宮前組に行き、大介と意気投合。世話役の座を狙っていた阪東(神田隆)は、大介を花会に誘い、いかさま賭博で恥をかかせようとします。大介は、阪東の雇った老いかさま師・根岸(信欣三)が、恋人・槙江(北林早苗)の店にきたことから事情を承知で参加。しかし、そのことを知らない辰次は賭場に乗り込み、いかさまを暴いたことから花会は斬りあいとなり、辰次をかばって大介は阪東の弟・栄次(天野新士)を刺します。大介は入獄し、辰次は大介に罪を負わせたことを後悔し、宮前組を手伝いますが、宮前組は阪東組からさまざまな嫌がらせを受け……

根岸は辰次が捜していた20年前に別れた父親で、阪東のやり方に我慢できず殴り込みにきた宮前組の代貸森山周一郎)をかばって二人とも殺されたことから、辰次は出所してきた大介と阪東組に殴り込み。

村田英雄は顔を見せるだけ。辰次と恋仲になる芸者役の梶芽衣子も見せ場なし。高橋秀樹と北林早苗の絡みに任侠映画らしい情感があるくらいで、全体的に中途半端な出来で~す。

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