週に1度は西部劇

友人に送ってもらったまま放ったらかしていた『シャイアン砦』(1966年/監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ)を観る。ワイルド・ビル・ヒコックがインディアン相手に活躍するB級西部劇です。

シャイアン族のクレイジー・ナイフ(ヘンリー・シルバ)に馬と靴を奪われたワイルド・ビル・ヒコック(ドン・マレー)は女友達のカラミティ・ジェーン(アビー・ダルトン)の駅馬車に助けられます。クレイジー・ナイフに捕まった時、彼らが新式のヘンリー・ライフルを持っていたことを、ヒコックは警備隊のスタイルス中尉(ブラッドフォード・ディルマン)に報告しますが、スタイルスは事の重要さがわからず無視。やがて、警備隊はローマス砦に弾薬を輸送することになり、ヒコックの親友バッファロー・ビル・コーディ(ガイ・ストックウェル)が道案内になります。輸送隊の行き先をつきとめようと、クレイジー・ナイフがコーディの家を襲い、コーディの妻(エミリー・バンクス)と間違えてジェーンを拉致。そのことを知ったヒコックは単身シャイアン族の部落に乗りこみ、ジェーンを救い、銃を彼らに売ったのがラティマー(エドワード・ビンズ)という密売人であることをつきとめます。輸送隊がクレイジー・ナイフに襲われますが、平和を望む酋長ブラック・ケトル(サイモン・オークランド)の説得で攻撃は中止。ヒコックはラティマーと対決……

ゲーリー・クーパーが主演した名作『平原児』(1937年/監督:セシル・B・デミル)のリメイクと聞いてリアルタイムで観た作品ですが、どうしようもない駄作だったことだけ憶えていて、その駄作ぶりを確認したくて再見。

ドン・マレーとアビー・ダルトンでは、ゲーリー・クーパージーン・アーサーのコンビと比べるのは無理としても、内容が酷すぎます。ドン・マレーはニタニタしていて、しまりのないのが致命的。演出意図も英雄物語にするには緊迫感が全然なく、パロディにするのも中途半端。駄作の再確認でした。

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