久しぶりのイタリア映画

録画していた『霧の中の少女』(2017年/監督:ドナート・カッリージ)を観る。原作者のドナート・カッリージが自ら監督したミステリー映画です。

イタリアの田舎町で少女が失踪するという事件が起こります。都会からやって来たヴォーゲル警部(トニー・セルヴィッロ)は、長年のカンから目撃情報も物証もないのに誘拐事件と決めつけて捜査開始。メディアの好奇心を煽って、センセーションを巻きおこします。やがて、ヴォーゲルの捜査線上に浮かびあがった教師のマルティーニ(アレッシオ・ボーニ)を容疑者として追いつめますが、20年前に消えた正体不明の少女連続殺人鬼“霧の男”の情報がもたらされ……

犯人の殺人目的が最大のトリックで、過去にメデイアを煽って犯人逮捕した警部を翻弄。証拠捏造までして逮捕したのに裏をかかれるんですな。証拠を見つけても一事不再理の原則で罪をとうことができず、結局、自ら手をくだして身の破滅。特別出演的に精神科医ジャン・レノが出ていましたが、ラストでわかる意外な役回り。陰気な作品ですが、悪くないミステリー映画だと思いま~す。

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