時代劇から

録画していた『大富豪同心2』の初回を観る。BSプレミアムの金曜時代劇です。幡大介の小説“大富豪同心”シリーズ(現在25巻まで刊行)のドラマ化で、江戸随一の豪商・三国屋(竜雷太)の孫・卯之吉(中村隼人)が南町奉行所の同心になり、財力と放蕩生活で得た知識で難事件を解決していく物語。

甲府勤番を名乗る籠が襲われ、従者の一人が殺されます。卯之吉は殺されたのが侍の恰好をした町人で、商家の放蕩息子たちの座興と推理。その頃、将軍(尾上松也)が病に倒れ、老中・甘利備前守松本幸四郎)は将軍の弟・幸千代(中村隼人の二役)を甲府から呼び寄せます。将軍の後継者争いが事件の背後にあり……

子分の銀八(石井正則)、ヤクザの親分(渡辺いっけい)、芸者の菊野(稲森いずみ)、恋人の美鈴(新川優愛)と、前作でお馴染みが顔を揃え、前作同様に踊りのエンディング。今回は中村隼人が殺陣を見せるのですが、今イチ、様になっていません。刀のおさめ方が下手くそなんですよ。現実離れした設定の物語なので、実在の将軍でなく、徳川家政という架空の存在にしています。将軍の架空の息子や弟などはこれまでにも時代劇に登場しましたが、将軍を架空にしたのは、これが初めてじゃないかなァ。

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