これも続編だったので

録画していた『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020年/監督:武正晴)を観る。冴えない古物商と落ちぶれた陶芸家が贋物を作って悪徳古美術商と大御所鑑定家に仕掛けるコンゲーム映画です。

京都で人気占い師となった娘いまり(森川葵)の軒を借りて古美術店を営んでいる小池(中井貴一)のところへ、父の形見を騙し取られたという志野(広末涼子)が相談にきます。その形見というのが“はたかけ”という古田織部の幻の茶器。小池が調べると、古美術商・嵐山(加藤雅也)が所持していることがわかります。嵐山は大御所鑑定家・億野万蔵(竜雷太)と組んで贋物で大儲けしている悪徳古美術商。小池は野田佐輔(佐々木蔵之介)に声をかけ、“はたかけ”の贋物を作って嵐山と億野に罠をかけようと計画。かつて小池には嵐山に恥をかかされた因縁が、佐輔には嵐山よって贋物作りになった因縁があり……

仕掛けは単純で、コンゲームとしての面白さはありませんが、登場人物のキャラが立っており楽しませてくれます。主演の二人だけでなく、佐輔の妻役の友近や、贋物作り仲間の木下ほうかや坂田利夫もいい味を出しており、特に坂田利夫は可笑しさバツグンで~す。

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