遅ればせの追悼で

拙サイトの読者からお借りした田村正和主演のテレビ時代劇『新吾十番勝負』(TBS系列で1966年10月3日~67年6月26日に放送)を観る。裏番組に『マグマ大使』があって、リアルタイムでは見ていないのですが、ずっと以前(20年くらい前)にCATVで再放送され、その時以来の再見です。本日は全39話のうち1~13話までを紹介。

6話までは、将軍・吉宗(佐野周二)の落胤とわかった葵新吾(田村正和)が、母・お鯉の方(扇千景)への思慕をつのらせながらも、私欲を満たして幕府権力を手中にしようとする老中・井上河内守(徳大寺伸)を成敗。吉宗の弟・松平頼安(大瀬康一)が隠密剣士のごとく活躍して新吾を助けます。7話から13話は、老中を斬ったことから頼安お預けとなり、頼安の領地・伊予西条までの道中記。育ての親・真崎庄三郎(牧冬吉)が霧の頓兵衛のごとく新吾に付き従います。7~9話は、盗賊・日本駄右衛門(寺島達夫)とのエピソード。10~13話は1話完結。 

田村正和のテレビ時代劇初主演作品。松竹テレビ室の製作ですが、東映の監督だった松田定次と、松田定次の助監督だった松村昌治が演出しているせいか、東映系の俳優が多数出演しています。自源流の総帥・真崎備前月形龍之介や新吾の剣の師匠・梅井多門の織本順吉、悪役では上記の徳大寺伸の他にも戸上城太郎や原健策、斬られ役は、尾形伸之介と汐路章。女優では三島ゆり子ね。第3のヒロインというべき、日本駄右衛門の妹・千代役の松川純子も第9期東映ニューフェースですからね。ちなみに第1ヒロインはお縫い役の岸久美子(“ケンちゃん”シリーズのお母さん役で知られている)で、第2ヒロインは綾姫役の長内美那子(昼メロ・ヒロインで知られている)で~す。

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