現在では超大作だが

録画保存していた『大脱走』(1963年/監督:ジョン・スタージェス)を観る。第二次大戦中、脱走不可能といわれたドイツの捕虜収容所から連合軍将兵が大量脱走した史実を映画化した172分の大作です。

ドイツ北部の第3捕虜収容所に札つきの脱走常習者の連合軍空軍将兵たちが送られてきます。ビッグXと呼ばれるバートレット(リチャード・アッテンボロー)が、馴染みのあるメンバーを集めて脱走計画を説明。捕虜250人を脱走させるというもので、情報屋のサンディ、調達屋のヘイドン(ジェームズ・ガーナー)、道具作りのセジウィックジェームズ・コバーン)、トンネル堀りのダニー(チャールズ・ブロンソン)、作業偽装役のエリック(デビッド・マッカラム)、偽造屋のコリン(ドナルド・プレザンス)、他にも測量屋や仕立屋など特技を持った者たちが行動を開始します。しかし、ヒルツ(スティーブ・マックィーン)は独自に脱走を計画しており……

サスペンスあふれる展開の中にユーモアを散りばめた演出は、スタージェス作品の中でもバツグンの出来ばえ。多彩な顔触れ(今でこそビッグスター集合といった感じですが、当時はまだA級にのし上がろうとしていた役者たち)が見事に調和し、172分という時間がアッという間にすぎました。エルマー・バーンスタインの音楽もグッド。脱走映画のベスト・ワンで~す。

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