中国製だが

録画していた『オーバー・エベレスト陰謀の氷壁』(2019年/監督:ユー・フェイ)を観る。役所広司が出演した山岳アクションです。

“ヒマラヤの鬼”と異名をとるジアン(役所広司)は、スヤ(ババック・ハッキー)が紹介してきたインドの特別捜査官というビクター(ヴィクター・ウエブスター)とマーカス(グラハム・シールズ)から、エベレスト山頂付近のデスゾーンと呼ばれる危険エリアに墜落した飛行機からの機密書類の回収を依頼されます。昔からの救助隊仲間のヘリコプター・パイロットのハン(リン・ボーハン)と屈強な山男ジェームス(ノア・ダンビー)、遭難した恋人を見つけるために参加した新人女性隊員のシャオタイズ(チャン・ジンチュー)ともに出発。ビクターとマーカスが強引についてきたことにジアンは懸念を持ちますが……

前半は救助隊メンバーの人間模様が面白く描けていたのですが、後半はチャン・ジンチュー中心のアクション映画になり、緊迫演出がしつこく繰り返されて興ざめ。エベレストの恐怖が全然描かれておらず、エベレストを舞台にした意味合いが薄くなっています。27時間もワイヤーに吊るされたという役所広司の踏ん張りに甘い評価となりますが、それなりに楽しめま~す。

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