今週はSF

録画していた『アップグレード』(2019年/監督:リー・ワネル)を観る。最愛の妻を殺された男がAIの力で驚異的な身体能力を手に入れ、犯人に復讐するSFアクションです。

AIが発達している近未来、グレイ(ローガン・マーシャル・グリーン)は4人組に妻と襲われ、妻は死に、グレイは身体を動かすことができなくなります。AI産業の科学者エロン(ハリソン・ギルバートソン)は、寸断された神経の代わりをするAIチップ・STEM(ステム)をグレイの身体に挿入。グレイは身体を動かせるようになり、ステムによって超人的パワーを持ちます。コルテス刑事(ベティ・ガブリエル)の4人組捜査は進んでおらず、グレイはステムのAI能力を活用して4人組捜査を開始。グレイが復讐していくうちにステムは自意識を持ち始め、コントロールがきかなくなり……

最後はグレイの身体はステムによってコントロールされ、グレイの意識はステムによって妻と幸せに暮らしているヴァーチャル・リアリティの世界に閉じ込められます。身体の一部が兵器になっている犯罪者たちとのアクションがメインになっていますが、狙いはAIが考える理想の社会を目指して、邪魔するものは抹殺する“テクノロジーの反逆”という王道SFテーマ。詰め込みすぎの感はありますが、出来のよいB級映画といえま~す。

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