週に一度は西部劇

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『女群西部へ!』(1951年/監督:ウィアム・A・ウェルマン)を観る。シカゴから花嫁候補140人をカリフォルニアの男たちばかりの開拓村へ連れて行くロードムーヴィ西部劇です。

カリフォルニアに開拓村を築いたウィットマン(ジョン・マッキンタイア)は、村に女性がいないことから、女性を連れてくる費用を出し合った結婚をしたいという男100人のためにシカゴへ花嫁募集に行きます。旧友のバック(ロバート・テイラー)を道案内人に15人の男たちに守られて140人の花嫁候補は出発。女に手を出すことを厳禁していたにも関わらず、禁を破った男をバックが撃ち殺したので、男たちは去っていきます。残った男は、バックにウィットマン、コックのイトー(ヘンリー中村)と一行の中の女性に密かに想いを寄せる男の4人。バックは女たちに射撃や戦いの方法を教え、旅を続けますが……

原作は『或る夜の出来事』のフランク・キャプラロバート・テイラーデニーズ・ダーセルがケンカ友達風に愛しあっていく過程は『或る夜の出来事』と同じ。ユーモアたっぷりのキャプラとリアリズムのウェルマンでは作風が嚙みあわず、出来は今イチといえます。通信販売で花嫁を手に入れた西部開拓時代なので、こんな話もありという着想や、珍しく日本人が活躍する西部劇ということで私は好きなんですけどね。それと、ロングショット多用による空間的拡がりは、まさに西部劇の映像で~す。

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