『原子力潜水艦シービュー号』のＤＶＤボックス１の５エピソードを観る。
「恐怖のプロトン爆弾」は、１発で全世界を破壊できるプロトン爆弾を開発した科学者がシービュー号によって中国から脱出しますが、プロトン爆弾を抱えて全世界に兵器を捨てるように脅迫。前半は香港からの脱出劇、後半は科学者の狂気が描かれています。
「破壊された宇宙船」は、宇宙船を破壊するエネルギースクリーンの発射施設が東南アジアのジャングルにあることがわかり、クレイン艦長（デヴィッド・ヘディスン）はシャキー曹長（テリー・ベッカー）たちとフライングサブでジャングルに潜入。本エピソード用に新撮されたジャングルの川を潜航するフライングサブの特撮シーンは見ごたえあります。
「秘密スパイ団Ｘ」は、東側のスパイ団に誘拐された科学者をネルソン提督（リチャード・ベースハート）が救出する物語。提督がスパイ団に襲撃されるシーンはパイロット版からの流用です。
「無人サブの逆襲」は、電波で動く潜水艦“無人サブ”を使って母国の指導者になろうとする男の陰謀を防ぐ物語。核ミサイル装備の無人サブが次々に暴走し、米本土が危機に陥るというパニックサスペンスです。
「宇宙怪物ＳＯＳ」は、無人土星観測カプセルに付着していた宇宙生物にカプセルを回収したシービュー号乗員が操られる物語。シービュー号が徐々に乗っ取られていくサスペンスが面白いです。
劇映画の時のセットをそのまま利用し、特撮シーンも流用。シービュー号の航行やフライングサブの飛行シーンの殆どは使いまわしです。低予算をカバーするテレビドラマならではの活用を考えています。ツッコミどころの多いドラマですが、50～60年代のＢ級ＳＦ映画のテイストにあふれていて楽しめました。
