今週はB級SF

録画していた『アンチ・ライフ』(2020年/監督:ジョン・スーツ)を観る。宇宙船内で人間ではない何かに襲われる恐怖を描いたSFホラーです。

2224年、滅亡の危機を迎えた地球から、選ばれた5千万人の富裕層は惑星ニューアースへ避難を開始。最後の輸送船に貧民のノア(コディー・カースリー)は労働と引き換えに乗り込みます。乗客は人工冬眠し、宇宙船は元軍人と現役兵士により管理されており、ノアはクレイ(ブルース・ウィルス)の下で清掃作業などの雑用に従事。そんな中、船内で殺人事件が発生。遺体の状況は、人の手によるものとは思われず、正体不明の何かと戦うことになり……

製作予算はブルース・ウィルスの出演料にとられて、安手なシナリオにチープな舞台設定とチープなSFXといった酷い作品。エイリアンは人間の身体に入りこみ、肉体を操ります。死体の状態だから銃で撃たれても平気の平左ね。細胞分裂をしてどんどん人間の身体に入りこんでいきます。溶解液で人間ごと溶かすことに成功するんですが、人間の身体から出てきたエイリアンは合体して変異。その形態がチープすぎて笑えます。ホラーなら名作『エイリアン』に及ばないにしろ、もっとゾッとするのを考えろよォ。

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この画像の中には、主人公のノア(コディー・カースリー)はいません。