たまには真面目映画

録画していた『ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏』(2019年/監督;シーロ・ゲーラ)を観る。ノーベル賞作家J・M・クッツェーの「夷狄を待ちながら」の映画化です。

広大な帝国の辺境な地に位置する小さな町では、民政官(マーク・ライランス)が温和な善政をしき、遊牧民と開拓者たちが共存しながら平和に暮らしていました。蛮族の襲来をひそかに恐れる帝国は、調査のためにジョル大佐(ジョニー・デップ)を派遣。町にやってきた大佐は遊牧民を冷酷非情に尋問し、謀反の計画があると無理やり自白させます。大佐は蛮族の討伐に乗り出しますが……

アフガニスタンミャンマー情勢など、現代にも通じるテーマです。冷徹かつサディスティックな軍人という役は自分の新しい面を見せることができるので、ジョニー・デップの出演は納得できます。淡々とストーリーが展開していくので、緊迫感はありません。もう少し起伏があってもよかったような気がしま~す。

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