週に一度は西部劇

ダビング保存していた『マルクス二挺拳銃』(1940年/監督:エドワード・バーゼル)を観る。マルクス兄弟が得意とするギャグを見せる西部劇コメディです。

ゴールドラッシュを目当てに西を目指したマルクス兄弟グルーチョ、チコ、ハーポ)は、不毛の土地の権利書を手に入れますが、そこは鉄道建設予定地で、悪漢(ロバート・バラットとウォルター・ウルフ・キング)たちがその権利書を狙っています。権利書をめぐって、若い恋人(ジョン・キャロルとダイアナ・リュイス)を助けてマルクス兄弟は悪漢と列車で大乱闘。

駅の切符売場でグルーチョがナンセンス話芸で笑わせ、続いてチコとハーポがグルーチョを騙して10ドル渡して9ドルお釣りをもらい、渡した10ドルも糸をつけて奪い取るギャグが繰り返されます。西部へ行ってからは、駅馬車の中でグルーチョが巻き起こす帽子の大混乱、ハーポとバラットの決闘、インディアン部落での大騒ぎなどで笑わせた後、極めつけは後半20分の列車を使った大騒動。西部劇の見せ場を茶化したナンセンスギャグ満載です。グルーチョの話芸、チコのピアノ演奏、ハーポのパントマイム芸、各人の芸が生き生きしていて、今でも新鮮。ちなみに、志村けんのヒゲダンスは、グルーチョの動きが元ネタになっていま~す。

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