週に一度は西部劇

毎度お馴染みの作品ばかり放送していたNHKのBSシネマの西部劇が、『フォート・ブロックの決斗』(1958年/監督:リチャード・フライシャー)を放映。

冒頭のキャトルドライブのシーンは、シネスコサイズの画面が活かされた素晴らしい映像で西部劇の醍醐味が味わえますが、結局それだけね。“決斗”の題名がついていますが、決斗はありません。ラストの殴り合いでは決斗といえませんねェ。

内容は、大牧場を夢見る青年(ドン・マレー)が夢を実現させ、町の名士にもなり、政界にも乗り出そうとする人間成長物語。青年時代は西部男らしさのあった主人公が、成功してビジネスマン的発想をするようになり、ヒーローとしては感情移入できなくなりました。原作がピュリッツァ賞作家のA・B・ガスリー・ジュニアの小説なので、単純ヒーローの西部劇でないことは想像ついていたんですけどね。

主演のドン・マレーは、『バス停留所』で見せた朴訥なカウボーイ役は似合っていますが、この手の映画は演技力がないのでムリ。ポール・ニューマンが演じたら似合いそうな役でしたな。主人公の親友で器用な生き方ができない西部男のスチュアート・ホイットマンと、愛する主人公のためにつくす娼婦のリー・レミックの演技が光っています。心情的には、この二人の方が主人公よりカッコ良かったです。

リー・レミックは幅広い役ができる巧い女優ですが、ビッグになれなかったのは器用貧乏のせいかなァ。

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プレステ4で『三國志14PK』のシナリオ1:黄巾の乱孫堅でプレイ。張宝領の北海を攻略し、程昱を家臣にする。委任の程普が周昕領の南海を攻略。