週に一度は西部劇

NHKのBSシネマで未見の西部劇『決斗!一対三』(1952年/監督:ラウール・ウォルシュ)を観る。実在した無法者ウェス・ハーディンの半生を描いた作品です。

物語は刑務所から出てきたウエス・ハーディン(ロック・ハドソン)が町の新聞社に立ち寄り、自分の半生を描いた手記を渡すところから始まります。牧師(ジョン・マッキンタイア)の子どもとしてテキサスに生まれますが、北軍支配が気にくわず拳銃修行。何故かリロードせずに連続発射。家を飛びだし、酒場で賭博師(マイケル・アンサラ)を射殺。賭博師には兄弟が3人(リー・ヴァン・クリーフ、ヒュー・オブライエン、グレン・ストレンジ)いてハーディンを追います。3人兄弟がアビリーンでハーディンを待伏せしますが、対決の結果はハーディンの勝利。これが邦題になっていると思うのですが、クライマックスじゃなく、倒したのはクリーフだけ。

原題は、『The Lawless Breed』で、無難な訳としては、“無法者の血”かな。ラストのオチにつながる題名ですが、1950年代の西部劇らしくハッピーエンドの結末。実在のハーディンは行く先々でトラブルを起こし、殺人を重ねていったとんでもない無法者で、最期は酒場でうしろから撃たれて死亡。アビリーンでのワイルド・ビル・ヒコックとの絡みや、保安官殺しなどの史実は、実話じゃ娯楽をもとめる映画にならないので、殺人は全て正当防衛なのに有罪判決を受けるというヒーローとして描いています。

ラウール・ウォルシュの演出はテンポよく展開し、ダレるところがなく、そつなくまとめた感じ。ジュリー・アダムスは、『大アマゾンの半魚人』の水着姿に心奪われたのですが、この作品では下着姿に心奪われましたよ。西部劇出演作品はやたらと多いですが、私が観た中(『怒りの河』『ミシシッピの賭博師』『平原の待伏せ』『アパッチの怒り』『失われた渓谷』『黄金の大地』『ダッジ・シティ』)では、この作品が一番!

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プレステ4で『三國志14PK』のシナリオ1:黄巾の乱孫堅でプレイ。長安に、兵士・金・食料をどんどん送り込んで、何進領の漢中・安定・天水を攻略。