週に一度は西部劇

NHKのBSシネマで『シルバラード』(1985年/監督:ローレンス・カスダン)を再見。シルバラードの町を支配する悪徳保安官(ブライアン・デネヒー)と横暴な牧場主(レイ・ベイカー)に対して4人のガンマン(スコット・グレン、ケヴィン・クラインダニー・グローヴァーケヴィン・コスナー)が立ち向かう正統派西部劇です。

グレンが襲ってきた刺客を撃ちたおすシーンに始まり、クラインの復讐、コスナーの脱獄劇、幌馬車隊から金を奪った無法者退治と、それぞれが縁あってシルバラードの町に着くまでの前半が、快調なテンポで展開していきます。

後半は、開拓農民に対する大牧場主の迫害という西部劇の定番テーマ。クラインとデネヒーが昔の無法者仲間で、デネヒーの存在が物語に厚みを加えて面白くしています。それと酒場のマダム役が年増美人でなく、私のお気に入りの異色女優リンダ・ハントというのがグッド。

撮影に入る前に、カスダンはフォードやホークス、スタージェスの作品を改めて見直したと語っていますが、西部劇へのオマージュだけでなく新しい試みも色々していますね。

残念なのは音楽。かつての名作西部劇は音楽も印象的でしたが、ブルース・ブロートンの音楽は印象に残りません。サントラCDを所持していますが、BGMとして聞き流すだけで~す。

画像は、サントラCDジャケット。

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