今年最後も懐古趣味時代劇

ネットの知人に送ってもらった懐かしの時代劇『隠密秘帖まぼろし城』(1956年・東映/監督:萩原遼)を観る。戦前の少年雑誌『少年俱楽部』で大人気だった高垣眸の小説の映画化です。

飛騨山中の山塞まぼろし城を根城にするまぼろし党は、徳川打倒を画策。日本全山脈を掌握する山絵図を狙って山の民・山棲族の頭領・霞右衛門(永田靖)を襲撃。まぼろし党の探索にやってきた公儀隠密・木暮月之介(大友柳太朗)が霞右衛門を救います。将軍献上馬を奪ったまぼろし党を月之介が追いますが、鉄砲で撃たれて落馬。その頃、まぼろし党の首領・小西寿安率いる一隊が高山城主・金森飛騨守(明石潮)を人質にして山絵図を奪います。家老の大槻内膳(進藤英太郎)は、まぼろし党に味方するように家臣を説得。飛騨守の娘・皐月姫(喜多川千鶴)は父を捜すために城を抜け出し、月之介と知りあいます。二人はまぼろし城に忍び込みますが……

大友柳太朗は覆面をしたり、変装をしたり、歌を歌ったりして快傑黒頭巾のごとし。まぼろし党も首領以下全員仮面姿。巨大なまぼろし妙王像とかケレン味たっぷりで童心に戻って楽しみました。最近の子供たちは歓ばないでしょうけどね。

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