今年も週に一度は西部劇

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『テキサス警備隊』(1948年/監督:ジョゼフ・ケイン)を観る。

1874年、テキサス州では悪名を流した州警察が廃止され、元警察隊長ボー・ルルー(ブルース・キャボット)とその一味は西テキサスの独立を目指して暴れまわっています。州警察に代わって治安維持にあたるテキサス・レンジャーズは、西テキサス独立を掲げる議員フォークナーに無能呼ばわりされながらも、隊長バナー(ジャック・ホルト)のもとで懸命に活動。ゲリー・コンウェイ(ウィリアム・エリオット)の弟チャックがルルー一味に誘われて銀行強盗をし、レンジャーズに撃たれて死んだことから、ゲリーは一味を捕えるためにレンジャーズに入隊。ゲリーはフォークナーの姪でレンジャーズの活動を記事にしている新聞記者のコニー(エドリアン・ブース)と親しくなります。ルルーはコマンチ族に武器を与えて蜂起させようと画策しており……

南北戦争後、テキサスに分裂の危機があったのかどうか私は知りませんが、北部派と南部派の対立を背景にした西部劇はけっこうありますね。テキサス・レンジャーズをこの作品では警備隊と訳していますが、馴染みのあるのが決死隊。テレビ西部劇からファンになった私としては、テキサス・レンジャーズといえば、若山彰が主題歌を歌っていた『テキサス決死隊』ね。

でもって、この映画ですが、酒場では必ず歌姫(アデル・マラ)の歌が挿入されるのは、50年代西部劇お決まりシーン。最後の対決がガトリングガンというのは面白い趣向。ルルー一味の中にウェズリー・ハーデン(グラント・ウィザース)のクレジットあり。ヒロインのエドリアン・ブースよりアデル・マラの方が魅力的。

旧い西部劇ファンにはB級西部劇に徹した好漢としてカルトな人気があるウィリアム(ビル)・エリオットの日本で公開された最初の作品。これまで、『拳銃の嵐』『地獄の銃火』『西部の無法男』『荒野の幌馬車』『悪名高きテキサス人』『消えた金塊』『西部の無法者』と、エリオット西部劇を観ていますが、モッサリしていて颯爽としたところがなく、どこが良いのか私にはわかりませ~ん。

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