時代劇から

NHKの土曜ドラマで放送していた『わげもん-長崎通訳異聞-(全4回)』を観了。父を捜しに長崎にやってきた若者が、出島で起こる事件に巻き込まれるミステリータッチの時代劇です。

母が亡くなり、20年前に消息が途絶えたオランダ通詞をしているという父にそのことを知らせようと壮多(永瀬廉)は長崎にやって来ます。しかし、父は20年前から行方不明。出島から逃げ出したアメリカの漂流民・カイ(カリマ剛ケアリイオカラニ)を助けたことから、壮多は神頭有右生(高嶋政宏)や唐人の父を持つ少女・トリ(久保田紗友)、英語も話せる若きオランダ通詞・森山栄之助(小池徹平)たちと知りあい、栄之助に父のことを尋ねますが……(第1回)

神頭の助力によって壮多はカイを唐人屋敷につれこみ、密出国に成功。アメリカ漂流民を引き取りに長崎に現れたアメリカ軍艦に、カイが逃げ出したことを知らず人数を間違えたことから長崎奉行所は身代わりの人物をたてます。壮多が神頭に真相をただすと、抜け荷仲間を殺した男を国外へ逃すために仕組んだことがわかり……(第2回)

神頭は捕り手に追われて逃亡。壮多は栄之助に英語を学ぶ一方、荷役として出島で働きます。壮多の名前を聞いて顔色を変えた老通詞に父のことを尋ねようとした待ち合わせ場所で、壮多は老通詞の殺害死体を発見。お尋ね者となった壮多は、トリと出島に忍び込み老通詞が抜け荷に関わっていたことを知ります。大通詞の杉原(矢島健一)に父のことを尋ねにいった壮多は長崎奉行所に捕まり……(第3回)

栄之助から行方不明になった父のことを聞いた壮多は、突然現れた神頭によって牢から脱走。神頭の助けで老通詞殺害犯人の証拠をつかみ冤罪をはらします。そして、抜け荷や父を殺した黒幕である長崎奉行所の家老(武田鉄矢)と対決。神頭は抜け荷船の船長で、壮多を仲間に誘いますが、捕り手に囲まれ、船を燃やして逃亡。壮多は長崎で通詞になることを決意……(最終回)

わげもんを漢字で書くと和解者、通訳者のことね。長崎が舞台なのでハーフの若手俳優が多数出演。題材といい、キャスティングといい、面白い試みでしたね。登場人物が多すぎて、整理しきれないところがあります。本田博太郎なんか、もっと何かあるんじゃないかと期待したら、結局何にもありませんでした。それでも、異色作として、満足、満足で~す。

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