今度は本格時代劇

録画していたBS-TBS制作の『武士とその妻』を観る。池波正太郎の短編小説『へそ五郎騒動』のドラマ化です。

次男である平野小五郎(工藤阿須加)は家督を継ぐことができない“ヘソ者”。小五郎を幼少期から知る成聞和尚(火野正平)は、後継ぎのいない山崎源右衛門(甲本雅裕)に小五郎を婿養子に迎えることを勧めます。源右衛門の一人娘である恵津(志田未来)は藩内でも一二を争う美女。山崎家の家督を継ぎ、城に上がった小五郎は、藩の重役・関口喜兵衛(本田博太郎)から妻や義父のことで辱めの言葉を浴びせられます。藩政を握る家老・原正盛(波岡一喜)の悪政をただそうとした小五郎の道場仲間が殺され、山崎家の面目と仲間のために小五郎は、喜兵衛と正盛を討つことを決意。源右衛門に覚悟を伝え、山崎家を出立。喜兵衛を討ち果たすことには成功しますが、護衛に妨げられて正盛襲撃は失敗。喜兵衛の息子・市太郎(渡辺大)が親の仇として小五郎を追います。小五郎はお杵(財前直美)の旅籠で働きながら正盛を討つための情報収集をしますが……

池波正太郎の原作に、金子成人の脚本と、満足できる時代劇に仕上がっています。演技的には悪くないのですが、藩内でも一二を争う美女というのが志田未来というのは、如何もね。本田博太郎は出来上がったキャラそのまんま。火野正平も自然体。NHKだけでなく、民放もどんどん時代劇を作って欲しいで~す。

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