週に一度は西部劇

DVDで『ある決闘-セントヘレナの掟-』(2016年/監督:キーラン・ダーシー・スミス)を観る。テキサスの閉ざされた村を舞台に、信仰の力で住民を洗脳する男と、彼に父を殺された男との対決を描くクライム西部劇です。

テキサス州オースティンを流れるリオ・グランデ川に毎日のようにメキシコ人の死体が流れ着き、テキサスレンジャーのデヴィッド(リアム・ヘムズワース)は川の上流にある村マウントハーモンへの潜入捜査を命じられます。常に家を留守にするデヴィッドに不満を持っていた妻のマリソル(アリシー・ブラガ)が強引に同行。村を支配しているのは、かつてデヴィッドの父を決闘で殺したエイブラハム(ウディ・ハレルソン)で、エイブラハムはマリソルに興味を持ちます。デヴィッドに村の秘密を教えようとした娼婦が殺され……

互いの左手を布で繋ぎ合わせ、右手のナイフでどちらかが死ぬまで闘うヘレナ流決闘がひとつの見せ場になっているのですが、物語の中では中途半端な扱いで盛り上がりに欠けます。最後の決闘にしても演出が今イチで緊迫感がありません。自ら足を切断して主人公に迫るウディ・ハレルソンの執念は面白かったですけどね。宗教感や夫婦の問題など、いろいろ詰め込みすぎて全部中途半端になった感じで~す。

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