最後が最初

録画していた『るろうに剣心 最終章The Beginning』(2021年/監督:大友啓史)を観る。シリーズ5作目で完結編2部作の第2部です。

時は幕末、剣心(佐藤健)は桂小五郎高橋一生)の許で“人斬り抜刀斎”と呼ばれる凄腕の殺し屋として暗殺稼業をしています。ある日、巴(有村架純)という女性を救ったことから、巴は剣心が寝泊まりしている倒幕派の旅館で働き、やがて惹かれあう仲に。池田屋事件禁門の変長州藩は劣勢になり、剣心は巴を連れて都から離れた山里の農家で暮らし始めますが……

人を斬ることの正義に迷い、本当の幸せを見出していくというシリアスな内容で、このシリーズの持ち味であったマンガ的面白さがなくなっています。そして、マンガ的チャンバラアクションを極力抑えたせいか、中途半端なものになりましたね。ラスボスである北村一輝の一味を強力にして、倒幕派を殺しまくる暗殺集団との対決という図式を明確にしてほしかったで~す。