たまには読書

姜在彦:著の『朝鮮半島史』(角川ソフィア文庫:2021年3月25日初版発行)を読了。建国神話から日韓併合までの韓国の歴史を解説。初心者向けとなっていますが、政治に多大な影響を及ぼした思想を中心に述べており、結構専門的な内容になっています。英雄よりも儒学者中心ね。

現在まで続いている偏ったイデオロギーは、三韓統一した新羅から始まっていると思われます。朝鮮独自の文化を捨て、唐の文化・思想をそのまま受け入れたことによるものですな。日本のように取捨選択していないんですよ。新羅の後の高麗も同じね。仏教思想を取り入れたものの、儒教の影響も大きいものになっています。朝鮮王朝は儒教一辺倒。権力抗争は儒教の内部抗争なんですな。現在に至っても実務的なことは軽んじられ、偏狭的な儒教に国が支配されていま~す。