週に一度は西部劇

録画していたBSシネマの西部劇『リオ・グランデの砦』(1950年/監督:ジョン・フォード)を再見。朝鮮戦争アメリカ軍が38度線を越えて北朝鮮に進軍した時期と符合するので、いかにもタカ派のフォード作品と云われたこともありましたが、そんなことは抜きに楽しめる作品です。

主人公のヨーク中佐(ジョン・ウェイン)はリオ・グランデの砦の司令官。蜂起したアパッチ族討伐に出撃しても彼らはメキシコに逃げてしまうので苦慮しています。ヨークには15年間別居中の妻キャサリンモーリン・オハラ)と息子ジェフ(クロード・ジャーマン・ジュニア)がいて、ジェフが一騎兵として砦に赴任。キャサリンもジェフの後を追って砦にやってきます。砦の女・子供を避難させる幌馬車がアパッチに襲撃され、子供が乗った馬車が拉致されてメキシコへ。シェリダン将軍(J・キャロル・ナイシュ)から内諾を得たヨークは部隊を率いてメキシコへ突入しアパッチの本拠を攻撃して子供たちを救出します。

騎兵隊とアパッチのアクションシーンは素晴らしく、特にアパッチが幌馬車を襲撃するシーンはキレキレで、最近のCGアクションでは味わえない迫力。ベン・ジョンスン、ハリー・ケリー・ジュニア、ビクター・マクラグレン、チル・ウィルスなど多彩に描かれた人物の面白さ。息子のクロード・ジャーマン・ジュニアと妻のモーリン・オハラへみせるジョン・ウェインの武骨な愛情表現が実にグッドで、ウェインの魅力満点。超A級の娯楽作品といえま~す。