原作期待で

録画していた『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(2014年/監督:キム・ソンス)を観る。何者かの陰謀によって記憶を操作された主人公が真相を求めて戦いに身を投じるサスペンスアクションです。

韓国にも行ったことのない石神(西島秀俊)は、急に韓国語がわかるようになり、帰宅すると蝋燭だけが灯された暗い部屋で妻の死体を発見。直後の電話で妻・美由紀(真木よう子)の声を聞きます。その時、警察を語る2人組の男が現れ、石神は逃走。来日中の韓国人記者ジウォン(キム・ヒョジン)に助けられ、部屋に戻ってみると死体が消えています。電話で実家にいると話した妻に会いに行くと、そこにいたのは見知らぬ家族。やがて石神は、自分の記憶が不確かなものになっていくのに気づきます。石神を夫のオ・ジヌだというハン・ユリ(中村ゆり)が記憶の中に現れ……

司城志朗のベストセラー小説を日韓合作で映画化。原作は読んでいませんが良質のミステリーだということがわかります。主人公はオ・ジヌの記憶に石神の記憶が上書きされていて、上書き部分が徐々に消えていく状態にあるんですな。何故そんなことになったのかを解明していくわけね。メリハリがなくて一本調子の演出という難はあるものの、謎解きアクションとして楽しめま~す。