想い出映画で

録画していた『ティファニーで朝食を』(1961年/監督:ブレイク・エドワーズ)を再見。トルーマン・カポーティ原作のラブロマンスです。

作家のポール(ジョージ・ペパード)は、パトロンの女性が用意してくれたアパートでホリー(オードリー・ヘプバーン)という女性と知りあいます。ホリーはいつも豪華なものに憧れ、超一流の宝石店ティファニーのショーウィンドーをのぞきながらパンをかじって朝食。ポールは次第にホリーに恋心を募らせ、パトロンの女性と手を切り、小説を書き始めます。その小説が売れますが、ティファニーでポールに買えるホリーへのプレゼントはなく、ポールはお菓子のおまけの指輪にイニシャルを彫ってもらうんです。ポールは自分の気持ちをホリーに伝えますが、彼女は金持ちとしか結婚するつもりはないと言いはり……

ヘンリー・マンシーニの名曲「ムーン・リバー」のやさしく甘美なメロディが流れ、美男と美女が結ばれるという、オードリーにふさわしいロマンチックなおとぎ話のようなハッピーエンド。原作では二人は結ばれないとのこと。オードリーの衣装の着こなしと優雅な動きは、まさに大都会の妖精。

私は大学時代にリバイバル上映された時、知りあったばかりの彼女と観たのですが、映画の後のビールと餃子の食事でフラレました。『珉珉で夕食を』じゃ、ムードありませんわな。

画像は、『オードリー・ヘプバーン・スクリーン・テーマ・ベスト』のCDジャケットね。ヘップバーンが主演した10作品(『ティファニーで朝食を』『シャレード』『マイ・フェア・レディ』『パリの恋人』『尼僧物語』『暗くなるまで待って』『おしゃれ泥棒』『ロビンとマリアン』『いつも2人で』『パリで一緒に』)から11曲が収録されています。『ティファニーで朝食を』からメイン・テーマ以外に、ヘプバーンが劇中でギターを爪弾きながら自ら歌った「ムーン・リバー」が収録されていま~す。