興味がひかれて

友人から送られてきたクエンティン・タランティーノが語るセルジオ・コルブッチのドキュメンタリー『ジャンゴ&ジャンゴ』を観る。タランティーノらしいコルブッチ評価をしています。

アメリカの西部劇監督の№1はジョン・フォードで決まりだけど、№2は誰とは決められない。マカロニ西部劇の監督№1はセルジオ・レオーネだが、№2はコルブッチで決まり」。私も同感です。

「マカロニ西部劇の監督たちは本場の西部劇に負けないものを作ろうとしたが、レオーネの『荒野の用心棒』までは亜流にすぎなかった。『ミネソタ無頼』は面白い西部劇だったが、マカロニ独自の世界感は出ていない。『荒野の用心棒』でレオーネがクリント・イーストウッドを起用したように、『さすらいのガンマン』でバート・レイノルズを起用したが、レオーネとイーストウッドのようにはうまくいかなかったようだ。『続・荒野の用心棒』でフランコ・ネロを見出して、アメリカ西部劇とは異なるイタリア西部劇を完成」。私も同感です。

「コルブッチのマカロニの底流にはファシズムへの復讐がある」。そうとも、言えるかもしれません。

最後に、ジャンゴとジャクソン少佐との因縁を深読み解説しているのですが、これが面白いんだなァ。