音楽が先か、映画が先か

マカロニ西部劇の主題歌ばかりをダビングした私家盤CDを再聴。何度聴いても聞き飽きない曲というのがありまして、マカロニ音楽もその一つ。特に、演奏だけのものより歌のあるものが好きなんです。

先週再見した『ティファニーで朝食を』の「ムーン・リバー」のように映画を観る前に何度も聴いていて興味を持った作品が多々あります。1970年代以前は映画音楽がヒット曲になる時代で、リバイバル上映や名画座で私が観た名作の大半はヒット曲で、既に耳にしていたものでした。名作でなくても、音楽だけがヒットしたものもありましたな。マカロニ西部劇がそれで、音楽だけが跳びぬけて良かったです。でもって、後年、レコードやCDを買い集めたものですよ。

私の好きなマカロニ主題歌ベスト10(順不同)をあげるなら、『続・荒野の用心棒』(ベルト・フィア)、『荒野の1ドル銀貨』(フレッド・ボングスト)、『続・荒野の1ドル銀貨』(マウリツィオ・グラーフ)、『真昼の用心棒』(セルジオ・エンドリゴ)、『皆殺し無頼』(ワイルダー・ブラザース)、『ガンマン無頼』(ドン・ポウエル)、『さすらいの一匹狼』(ニコ・フィデンコ)、『荒野の10万ドル』(ボビー・ソロ)、『南から来た用心棒』(ラオール)、『ネブラスカの一匹狼』(ヴィットリオ・ベッツィ)になります。

画像は、『続・荒野の用心棒』のサントラジャケット。主題歌の「さすらいのジャンゴ」は、ぬかるみ道を、棺桶をひきずって歩いていく黒いロングーコートの男を背景に、カンツォーネ風の主題歌がかぶるという名曲。音楽は、ルイス・エンリケス・バカロフ。主題歌を歌うのはベルト・フィア。ロッキー・ロバーツが歌う英語バージョンもありますが、マカロニはやっぱり伊語ですよ。そういえば、北島三郎も日本語で歌っていましたなァ。