週に一度は西部劇

西部劇パーフェクトコレクション「荒野の無法者」に収録されている『真紅の騎兵隊』(1952年/監督:フェリックス・E・フィースト)を観る。フレンチ・インディアン戦争の時代を舞台にしたインディアンとの和平を描いた作品です。

フランス軍に味方してインディアンがイギリス軍と争っていた17世紀末、マッキンタイア(レックス・バーカー)はイギリス軍司令部からインディアンに包囲されているデトロイト砦に増援部隊派遣を知らせる連絡役の依頼を受けます。途中でホークビル(ラリー・チャンス)が引き連れている白人の捕虜の一団を発見。マッキンタイアは自ら捕虜となり、友人であるポンティアック酋長(ロン・チャニー・ジュニア)と会談。捕虜の中にいたウィニフレッド(ヘレン・ウェスコット)を自分の許婚者と言って、横恋慕しているホークビルから救います。フランスとイギリスは既に和平条約を結んでおり、マッキンタイアはポンティアックフランス軍の援軍がないことを知らせ、和平を提案。ポンティアックも和平を望んでおり、砦の司令官グラッドウィン少佐(ロイ・ロバーツ)も賛成して休戦状態になりますが、ドイツの傭兵を率いてやってきた増援部隊のウェーバー大佐(ベリー・クローガー)は好戦的で……

インディアンに好意的な主人公は好戦的な指揮官と対立。インディアンの中にも好戦的なのがいて、ヒロインをめぐって主人公と決闘。定型的なストーリー展開ですが、天然痘の病原菌のついた衣類や毛布を休戦の証としてインディアンに贈る“細菌戦術”は珍しいです。いつもは、悪役専門のロン・チャニー・ジュニアが珍しく平和主義者の酋長。モノクロ映画ですが、なにが真紅なのかわかりませ~ん。