週に一度は西部劇

西部劇パーフェクトコレクション「荒野の無法者」に収録されている『幻の金鉱』(1953年/監督:レジナルド・ル・ボルグ)と『ララミーの洞窟』(1952年/監督:レイ・ナザロ)を観る。

『幻の金鉱』は、何度も映画化されているジェシー・ジェームスの物語ですが、これはノースフィールドの銀行襲撃に失敗してセントジョセフでトム・ハワードの名で暮らしていた時の物語。

ジェシー・ジェームス(ウィラード・パーカー)が妻のジーと隠れ住んでいる家に、ボブ・フォード(ジム・バノン)とサム・ウェルズが訪ねてきます。彼らは金塊が隠されているという鉱山の襲撃を提案。ジェシーは仲間3人を集め、ボブの酒場で落ち合います。計画通りに事が運ぶと思われた時に……

ラストは賞金1万ドルのジェシーの手配書を見たボブ・フォードがジェシー暗殺を決意するようなオチになっています。映画の方は、酒場女(バーバラ・ペイトン)を巡って仲間同士がダラダラ争ったり、金鉱警備隊が唐突に現れて計画失敗という褒められた内容ではありません。主演のウィラード・パーカーはテレビ西部劇『テキサス決死隊』で名前だけは知っていましたが、地味な役者。

『ララミーの洞窟』は、チャールズ・スターレット主演のB西部劇“デュランゴ・キッド”シリーズの一編です。

インディアンの土地にある金鉱を自分のものにするため、騎兵隊にインディアンを攻撃させようとする悪党たちの策謀を、酋長の友達であるスティーブ・ホールデン(チャールズ・スターレット)が正体不明のデュランゴ・キッドに早変わりして未然に防ぐ物語。インディアンの仕業に見せかけて騎兵隊員を殺す悪党の親玉がロバート・ウィルク。デュランゴ・キッドに協力して悪党退治するインディアンに育てられた白人スイフト・イーグルがジャック・マホニー。白人時代の名前がジャック・マホニーとは笑わせます。スマイリー・バーネットがコメディ・リリーフとして子供が歓ぶような笑いを提供。女気なしの典型的なB西部劇で~す。