西部劇風で

録画していた『すべてが変わった日』(2020年/監督:トーマス・ベズーチャ)を観る。1960年代のアメリカ西部を舞台に、老夫婦が暴力的な一家から孫を取り返す物語です。

元保安官のジョージ(ケビン・コスナー)は妻のマーガレット(ダイアン・レイン)とモンタナで牧場を営んでいますが、息子を落馬事故で亡くします。3年後、息子の妻ローラ(ケイリー・カーター)は孫を連れて再婚しますが、新しい夫ドニー(ウィル・ブリテン)が孫に暴力を振るうのをマーガレットが目撃。ドニーが妻子を連れて不意にノースダコタの実家に戻ったことを知ったマーガレットとジョージは危険を察知し、彼らのもとへ出向きます。荒野の一軒家に住むドニーの母ブランチ(レスリー・マンヴィル)は息子たちを暴力的に支配しており……

開拓時代のような凶悪なならず者一家と対決する善良な牧場主夫婦という構図は西部劇。ドニーの実家を見つけるまでのゆったりした展開から、性格異常のブランチと対面してスリリングな展開へと変化します。コスナーの西部男ぶりだけでなく、レインの西部女ぶりもグッド。それと暴力的しつけで息子たちを育てた母親役のレスリー・マンヴィルの怪演が光りま~す。