SFだが

録画していた『レミニセンス』(2021年/リサ・ジョイ)を観る。他人の記憶に潜入できる男が事件に巻き込まれるSFサスペンスです。

海面が上昇し、町じゅうが水で覆われた近未来のマイアミ、ニック(ヒュー・ジャックマン)は助手のワッツ(タンディ・ニュートン)と顧客の過去を再体験させる“記憶潜入(レミニセンス)”のプロ。鍵をなくしたという女性メイ(レベッカ・ファーガソン)が現れ、彼女の記憶に潜入していくうちに彼女に魅了されます。ニックはメイと愛しあうようになりますが、メイはある一人の顧客の記憶データを盗んで失踪。ニックは彼女の行方を捜しますが……

SFですが、雰囲気はハードボイルドタッチのサスペンス。どこかで見たようなシーンが多く、リサ・ジョイの演出には他作品の影響が見受けられます。ハードボイルドに徹しきれず、結末はウエット。夢を持てない世界では、過去の心地よい記憶に浸れということですかねェ。