海外ドラマから

英国ミステリー『カササギ殺人事件(全6回)』を観了。原作者のホロヴィッツが自ら脚本を手掛けた本格ミステリードラマです。

人気推理小説家アラン・コンウェイは、“名探偵アティカス・ピュント”シリーズの最新作「カササギ殺人事件」を書きあげますが、自宅の塔の上から落下して死亡。アランの編集担当者スーザンは社長のチャールズから原稿を受け取ります。小説は、イギリス郊外のマグナス・パイの屋敷で家政婦が死んだ事件を端初に起こる殺人事件の謎をアティカス・ピュントが解くというものですが、犯人解明の最終章がありません。スーザンは最終章を求めて関係者を訪問。スーザンが調査していくうちに、アランの身近の人物が小説のモデルになっていることがわかり……

アラン殺害事件の犯人解明と小説「カササギ殺人事件」の犯人解明の二重構造になっており、空想と現実が絡みあう入り組んだ展開となっています。犯人解明につながる手掛かりや伏線はしっかりはられており、最終回を待たずに視聴者が犯人を当てることも可能。私は小説内の犯人はわかったのですが、アラン殺しは犯人の予想はついたものの動機がつかめませんでした。英国はミステリーの本場と納得させられる作品で~す。