昨日に続き

東映チャンネルで放送された『警視庁物語・十代の足取り』(1963年/監督:佐藤肇)を観る。“警視庁物語”シリーズ第21作目の作品です。

多摩川の河川敷で16歳の女子高生・松本みどりの絞殺死体が発見されます。唯一の手掛かりはラバソールの靴跡だけ。捜査主任(神田隆)以下、長田(堀雄二)・林(花沢徳衛)・北川(南廣)・金子(山本麟一)・渡辺(須藤健)・太田(大木史朗)の七人の刑事が捜査を開始。現場付近の聞き込みに行った渡辺・太田の両刑事は、昨夜みどりが学生風の男と歩いているのを目撃した人を見つけます。長田・林・金子の3刑事はみどりの交友関係を調査。城北大の木元(砂塚秀夫)と浪人生の宮崎(小川守)がみどりと親しかったことがわかります。北川刑事は靴跡にあうラバソールの靴を調査。彼らの活動によって、みどりの姉・久美子(新井茂子)の恋人とわかった宮崎が容疑者として浮上し……

このシリーズは、死体が発見され、刑事たちが聞き込みや張込み、参考人への取り調べといった地味な活動を通して犯人に迫っていくドキュメンタリー・タッチが特徴になっています。この作品もその特質が充分に出ており、事件の背景にある十代の性行動といった当時の社会問題を取り上げていますね。端役時代の小林稔侍が不良大学生の役で出演していま~す。